東日本大震災の影響を受け、通年よりも遅く5月に開幕戦を迎えたスーパー耐久シリーズも、 ついに最終戦を迎える。今回、ツインリンクもてぎでのイベントは第5&第6のダブル戦。まずは 第5戦としてオーバルレース、そして最終戦はロードレースという異なる2つの戦いに挑んだ。
チームにとって、依然として続くクラスチャンピオンを巡る戦いも白熱しており、まったく予断を 許さない状態。また、SUPER GTで総合チャンピオンを獲得した柳田にとっては、このスーパー 耐久でもクラスチャンピオンを手中に収めたいところだ。
予選こそ谷口信輝、ルーキーのドミニク・アン両選手に1号車のアタックを任せたが、オーバ ルレースは2ヒート制。合算タイムでは2レースともチームメイトの28号車に先行されるも、第1レースの決勝では谷口選手と強固なタッグを組んでトップを快走する。さらにピット作業でもタイ ヤ交換を1本に留めるなど戦略においてライバルを牽制。盤石のレース運びで勝利を掴んだ。
続く第2レースは、谷口&ドミニク両選手のコンビで出走。28号車を序盤に逆転し、トップに立った。途中、セーフティカーランが導入され、このタイミングでルーティンワークを消化したのだ が、逆にこれがライバル9号車のBMWに先行を許す結果を招いてしまった。結果、1号車は2位でチェッカー。この第1、第2レースの結果によって、No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEのST-1クラスチャンピオンが決定し、ディフェンディングチャンピオンとして申し分のない結果を残すことになった。

迎えた日曜。第6戦の最終イベントは300kmのロードレースとなる。晩秋のうす曇の中、朝早くに始まった 予選では、No.1 PETRONAS SYNTIUM BMW Z4M COUPEがA、Bドライバーのアタック総合タイムでトップ タイムをマーク。チームメイトの28号車がこれに続き、ペトロナスカラーのBMWがフロントローに収まった。
決勝レースでは、1号車のスタートを担当した谷口選手と、28号車の片岡選手が激しいつばぜり合いを展 開。抜きつ抜かれつのバトルはトップドライバーならではの見せ場となり、スタンドも大いに盛り上がった。1 号車はその後、ドミニクへとスイッチ。無給油ながらタイヤは4本とも新品にチェンジし、果敢な走りにつなげてもらうのが狙いだった。ミッションを完遂したドミニクから柳田がステアリングを委ねられたのは、36周終了時。タイヤ無交換、給油のみでコースに向かい、ピット作業で暫定的に先行された28号車をパスした。 その後、ペトロナスの2台は同クラスの車輌をも周回遅れにする力走を続け、300kmを走破。今シーズンを 締めくくるにふさわしいパフォーマンスを披露し、5度目の1-2フィニッシュを実現させた。
なお、チームでは来季よりメルセデスベンツSLS AMG GT3での参戦が決定している。ステップアップしての新たなチャレンジに、柳田はいっそうの飛躍を誓うことになった。
柳田真孝レース序盤から、クルマに警告灯が出ていると聞いていたので、終盤を担当するにあたり、 とにかくタイヤ、ブレーキ関係を労わるように走ろうと特に走りはじめは気をつけて周回を重ねました。最 後のレースで優勝できてよかったです。来年はまた新たな挑戦が始まりますが、チャンピオン獲得によっ ていい弾みがつきました。また、チームには、今年一年しっかりとサポートしていただき、感謝しています。
